チェ・ウニョン著、牧野美加・横本麻矢・小林由紀訳、吉川凪監修、クオン、2018年、四六変形判並製、332頁
定価:2,500円(本体2,750円)
高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。
約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。
表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。
いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。
時と場を越えて寄り添う7つの物語。
〈店主によるコメント〉
言葉にできなかった思い、後悔、すれ違い、悲しみ、弱さ……。社会的背景を踏まえて、女性たちの視点から、それらが深く丁寧に描かれていく。チェ・ウニョンの小説を読み終えたあと、世界がそれまでとはちょっと違って見えるのは、小説を読む過程がそのまま、私が私自身を少しずつ受け入れていく過程になっていったからかもしれない。